インタビュー ~ 堺の元気!企業紹介 ~

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激化する海外との競争に負けない体質づくりを「5S」から 株式会社ビー・ティ・アイ 西谷 則行 社長

百分の1ミリ単位のピッチで溝をつける超精密加工が強み

プラスチックや樹脂の超精密加工を得意とする(株)ビー・ティ・アイ。2010年に建設された工場は、ダークグレーの外装にグリーンのプレートがアクセントとなって、まるでデザイン会社のようです。
「社員が自分の家族や友人に誇りを持てる会社にしたいと、玄関も加工業らしくない内装にしました」と西谷則行社長。ビー・ティ・アイは、先代が1978年に初芝樹脂工業所として設立。当初は手作業での加工でしたが、まもなくコンピュータ制御のNC旋盤を導入し、より高い精度の求められる加工へとシフトしました。
「商社経由だったのが、やがてメーカーさんと直取引するようになると、さまざまなニーズが寄せられるようになり、それに応える形で弊社の技術力も高められてきました」と西谷社長は語っています。
金属と異なって水や薬剤に強いという樹脂の特性を活かし、太陽電池や液晶パネルの製造ラインや水処理施設、食品関係の機械部品などを多く手がけ、なかには100分の1ミリ単位のピッチで溝をつける加工も。治具から作って複雑な形状の部品にも対応できるのが同社の強みとなっています。


▲治具から設計、製作する同社では、複雑な形状の加工を1個から受注製作している。

「町工場のマイナスイメージを払拭したい」がきっかけ

専門家を招聘して、5Sに本格的に取り組み始めたのが約10年前。新卒の若い社員を積極的に採用するようになり、町工場の"暗い""汚い"というイメージを払拭したいと考えたのがきっかけだったとか。
「しかし、5Sは終わりのない活動ですね。その後も取り組んでは挫折の繰り返しです(笑)。毎朝、朝礼の後に社員全員で清掃を行っていますが、昨日汚れたところをきれいにするだけでは前進はないんです。放っておくとすぐに元に戻ってしまう。それでもあきらめず、5Sに取り組み続けなければならないのは、製造トラブルの防止や現場の安全性の向上、品質の向上などはもちろん、何より海外との競争が激化するなか、生産コストの削減は大きな課題です。これからは体ではなく、頭を使ってこの課題を解決していかなければなりません。5S活動にしても、ほうきを持って掃除するばかりではなく、そんなに頻繁に掃除しなくても良い仕組みを頭で考えることが重要だと思っています」(西谷社長談)。


▲人や材料の動線、配線など全てに効率性を追求した工場内。

10年先を見越した事業展開を社員とともに

技術者ではなく営業畑出身だった先代が、景気の波に左右されないようにと、太陽電池、半導体、食品、水処理施設と業界を分散させて得意先企業を開拓することで経営を安定させましたが、西谷社長はそれに安住せず、5年10年先を見越して次の柱となる得意先を育てていきたいと話しています。
「最近、また専門家を迎えて業務の取り組み方の勉強を始めました。会社の経営目標を達成するために、社員一人ひとりが『自分に何ができるか』を考え、具体的に日々の行動に落としこんでもらいたいと思っています。目標も書きっぱなしではなく、進捗状況をリーダーと確認しあいます。社員の生活の安定が経営者の責務ですから、5S活動もその一つですが、社員が誇りを持って働ける会社であることが一番。そういう意味で、最近、社員から息子や友人を入社させたいという申し出があったことはとても嬉しいことですね」。


▲誰でもすぐに取り出せるよう美しく整理された工具類。


▲工場内の目につくところに5Sのスローガンが掲げられている。

株式会社ビー・ティ・アイ

代表者 代表取締役社長 西谷則行
本社 堺市美原区木材通1-10-8
TEL 072-362-2550
設立 1978年創業 1988年設立
資本金 1,400万円
従業員数 30名
事業内容 プラスチック加工、樹脂加工
ホームページ http://www.bti-2.co.jp/

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